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#185 上級:Afrocuban(Jazz−Latin)その5 DrumでIntro!?

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実際にジャムセッションで『「Latin」をやりましょう〜』となると高確率?で「じゃあ、ドラムさんイントロお願いします〜」なんてことに…セッションよりかはライブのほうが高確率ですね。まあ簡単にのりきることはできます。「Afro-Cuban-Styleのリズムを叩き始める!」ハッキリ言って、これで解決します…でもこれじゃあ芸が無い!ですよね〜たとえば同じ日のうちにまたイントロ頼まれたらどうします?

芸が無い!

そんなドラマー・・・印籠忘れた水戸黄門か!一文無しの銭形平次か!みたいなモノですな。

今回はイントロでも使える、リズムパターンを一つ覚えていきましょう。

このようにリズムパターンを多数覚えていくのは後々の効果が非常に高い!理解も深まるし「芸が有る人!」に見えます。今日のパターンは少々古いパターンですが、色々な場面にも使えるモノです。そんなに難しくも無いのでお得感もあるのでは無いでしょうか。

このシリーズ「Afro-Cuban」も5番目ですね他リンクはトップページからどうぞ。

その他の項目もトップページに目次があります。チャートとしてお使いください。

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動画はこちら!

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さっそく!

今回のリズムは譜面で考えるよりも見て覚えてしまう方がいいでしょう。動画を参考に一緒になぞってみてください。

とは言っても譜面を乗せておきます。

まずは、途中までの譜面を

まずは3拍目まで。この3拍目が重要でここをちゃんと捉えてると大体うまくいくでしょう。

次はもう完成系です。

はい。これで完成!このパターンは1小節単位のパターンのように見えますが実際に他の楽器と一緒に演奏してみるとやはり2小節で回っていることがわかると思います。それを説明するために元となっているリズムも後記で紹介いたします。

あと、最後の「フロアー」の音「カッコ」が付いていますね、これは「BD」と音がカブるので省略しもいいです。と言うことです。

これは何てリズム??

「あ〜これは〇〇にリズムだね〜…」と即座に答えられる人はあまりいないのでは無いでしょうか?

年配の方々…ん〜60〜70代ぐらいの人には、これを「ルンバ」と言ってる人も中にはまだいるかもしれません…昔はいたのですけど最近は絶滅したのか、というかこのパターンを使っている人自体が少なくなりました…

先に言っておきますけどこれは「ルンバ」では無いです。

何故「ルンバ」と言ってるのかは、昔あった「コーヒールンバ」と言うヒット曲を演奏するときにこのパターンをよく使っていたからでは無いかと推測します。
まあここで大事なことは「ルンバでは無い!」と言うことです。
この辺の話は長くなるのでまたの機会にします。もう一つ古いリズムを紹介した後にまとめてお話しします。長くなるんでね〜はっはっは

答え「ボレロ風」です。

なんで「風」何てついてるかというと、「Borelo」の音形を真似てるだけで「Bolero」では無いからで「Bolero」としてやってるわけでも無いからです。

ボレロ風とBolero

詳しい話は次の機会にしますのでさらりといきましょう。

「Bolero」の基本的なリズムアンサンブルを描いてみました。この中の「Timbales」と「Conga」の音形を主に抜き出しドラムで表現したものが、今回のリズムです。

どうですか?先程の「ボレロ風」のドラムパターン的には1小節の繰り返しでしたが、2小節単位に感じてやる演奏しなければならない意味がわかってきましたか?

これだけを説明するのに偉く手こずりましたが結論です。

「2小節単位を感じて演奏すること」

ものすごく大事なことです。

うまく演奏できない人は

音符を一つ一つ丁寧に認識するのは大事なことですが、それに固執してしまうと全体像が見えなくなります。この辺の意識のバランスも認識すると良いでしょう。今回のこのパターンですが、

このような骨組みになってます。これを意識して慣れていくと徐々にできると思います。
この感覚は結構重要です。(これを「抽象化」と言うんでしょうかね〜)

ニュアンス

実際の演奏を動画で見てもらうとわかると思いますが、細かいニュアンスがあります。

例えば、

1、「16分音符」で書いてますけど実際には「プレスロール」です。

2、「3拍目のスネア」赤丸のところは、「重くないオープンリムショット」です。

この辺は上記の「Bolero」の感じを出すための工夫です。
1は「Timb」の3連符を表現するため。2は「Conga」のスラップ音(譜面で△)を表現するためです。

この辺で色々なニュアンスを出す訓練にもなってます。
これで「芸の無い男」何て呼ばれませんね!!!

なんで「ニュアンス」が赤い字になってるんだろう????

応用

実はこんな事にも応用ができます。

それは「Fill-in」として使う事です。

4小節に一度とか入れて練習してみてください。2小節のAfroのパターンの後半部分にこのフレーズを「Fill-in」として入れると言う感じです。

どうですか?お手軽にラテンぽい「Fill-in」じゃ無いですか?それも当然ですよね〜このフレーズ自体「LatinのRhythm」なんですから!

っと言うことは!!!

「次の構成はLatinですよ〜〜」って合図にもなるってことですよね〜
それどころか強烈な合図ってことですよね〜!!!

何が言いたいかわかりますか?

Swingで始めた曲はセオリーではずーっとSwingのままです。ですが布石として曲の構成の最後2小節、このパターン(Fill-in)を使いうまく伝えばセオリー外で次の構成から「Latin」に持っていくことも可能ってことです。

「セオリーをまず知ろう!」
「構成を踏まえる!」
「合図を出せる、聞けるようになろう!」

もう皆まで言わなくてもわかりますね。

「Intro」としてだけでなくこの「Rhythm」を使ってやってください。

Intro

「I’ll Remember April」で8小節のイントロをつけてみましょう。実際の演奏では8小節と決まってはおらず「メロディー」が始まった場所が構成の頭となります。

一応、コード表を貼り付けておきます。(アプリ・iReal Proより)

「メロディー」が始まった場所が構成の頭なので、動画では4小節単位がわかるように少し変化をつけていると思います。こういった気遣いは必要です。そもそも構成など音楽的なことに「無頓着だと気が利かないドラマー」となってしまいます。

余裕が出てきたら「Ending」もスカさずこのパターンに入ったりすると、他の方から「お〜わかってるね〜!」となります!
ふっふっふ〜

「Ending」に関しては前回の動画を参考にしてみてください。

前回の「上級:Afrocuban(Jazz-Latin)その4-02(全体構成)」はこちら!後半動画にあります。

最後に

とりあえずは「Afrocuban」はここまでで一旦置いておきます。とはいえ、まだまだ続くのですけどね。一旦置いておきます。長いですから〜

でもだいぶ進んできましたね〜

ではでは、次回お会い致しましょう。

Afrocuban01~05・動画リンク

「上級:Afrocuban(JazzーLatin)その1

上級:Afrocuban(JazzーLatin)その2

上級:Afrocuban(JazzーLatin)その3

上級:Afrocuban(JazzーLatin)その4-01

上級:Afrocuban(JazzーLatin)その4-02

上級:Afrocuban(Jazz−Latin)その5 DrumでIntro!?

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コメント

  1. 田中道朗 より:

    毎回、物凄く参考にさせていただいております。ありがとうございます。
    これだけ丁寧に解りやすく、また得心するyoutubeは初めてです。さて突然で大変失礼とは存じますが質問させていただきます。4バースソロでは問題ないのですが、1horus又は2chorusをしている他奏者のエンデングをどうしたら正確に把握できるのでしょうか。アイコンタクトを待っていればいいのか、それとも小節をカウントしていながらリズムを刻んでいればいいのか分かりません。いつもロストしてしまいます。32小節を正確にカウントしてるとそれに気を取られて不安です。どう解決すればよいのでしょうか。是非ともご教授お願いいたします。

    • 返信が遅くなりました。ログインするパスワードが無くなってしまいまして・・・
      さて、質問にお答えします。
      いくつかの方法を持っているといいです。小節数を1〜32みたいに数えるのではなく、Soloじたいを「A-A-B-A」のような構成にする。とか
      メロディーを歌いながらソロをやる。FreeSoloに近くなりますが、この項目で少し触れた「イントロ」部分をドラムでやっていれば、Soloが終わった後もう一度その「イントロ」をやる。とか、一つのモチーフを連続させ徐々にリットをかけ(テンポを遅くし)止めてからインテンポに持っていき他の人の導入口とする方法。などなどです。
      この辺も近々動画にする予定です。Youtubeのパスワードもなんとかせねば!・・・・
      簡単にですがご質問の答えとさせていただきます。

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